クラス委員ブログ

受講生のなかから選ばれるファシリテーターの「クラス委員」が
各クラスの様子をレポート!

2018.08.02

シズル・クリエイタークラス

【第2回】「御食国」~淡路島の食と伝統産業を学ぶ

第1回目講義の2日後、僕たちは「和ルミネーション」という企画展示にシズルクラスの仲間数人で見学しに行った。

「和ルミネーション」は、シズルのクラスメイトの方も中心となって実施している企画で、東京・大手町の夜を和傘の灯りで彩るイベントだった。
淡子はミラーレスのカメラて使い慣れた感じで和傘を撮影していた。
僕はコンデジのマニュアル設定で撮影しようとするもうまく撮れず、結局オート設定で何枚かシャッターをきった。

それにしても、大手町の夜が和傘の灯りで照らされるのは、風情があって綺麗だった・・。
そして、10数年ぶりに見た淡子も、やはり綺麗だった・・。

 

淡子は大学時代の英会話サークルの二つ下の後輩だった。
僕は大学受験で英語がちょっと得意だったからという安易な理由で入部したけれど、発音も会話も全然ダメだった。
一方、淡子は幼少期から海外で生活していたので英語はネイティブに近かった。

僕は大学3年の秋から就職活動に忙しくなり、淡子は入部した年の秋から急遽海外の大学に留学することになったので、実質、半年ほどしか接点がなかった。

でも、僕は淡子のことをよく覚えていた。
あの日、あの時、あの場所で言えなかった、あのフレーズの記憶とともに・・。

 

第2回講義 「御食国」~淡路島の食と伝統産業を学ぶ

朝大講義2回目の朝も会場受付では、美男美女(に見える場合がある)クラス委員に「おはようございま~す!」と元気に挨拶されて、僕もちょっと照れながら挨拶を返す。

授業前、先生は今回もクラス名簿のために前回撮影できなかった方々の写真撮影をしてくださっている。
前回4回も撮影してもらった女性は、なぜか今日も撮影してもらってご満悦な顔をしていた。

第2回目授業の講師は淡路島での県立高校の女性校長先生。
《「あなにやし淡路島」・・あなにやしとは、ああなんて素敵なという意味。古事記では、日本の中で最初に生まれた島とされる淡路島。淡路島には天から授かった美しく飾られた尊い矛「天の沼矛(ぬぼこ)」を地名の由来としている「沼島(ぬしま)」や国生み伝承の舞台と言われる巨大な奇岩「上立神岩」「下立神岩」が見られる。また天皇に食料を貢進する特別な国「御食国(みけつくに)」とされる淡路島は肉・雑魚・塩・水までもが献上されていた。そして特に豊かな食に恵まれた地域として発展し、郷土料理として、ちょぼ汁・鯛めんなどがあり、今では淡路島バーガー・牛丼・ぬーどる・生しらす・生サワラ丼などの食文化も栄えているのが特徴。》

・・・僕は、淡路島の昔の記憶を懐かしく思いながら話を聞いていた。
というのも、僕も淡子も大学時代にサークルの夏の合宿で淡路島に行っており、当時の観光したスポットや郷土料理などのお話がでていたからだ。

淡子「大学時代の夏の合宿って懐かしいですね・・。」
シズオ「合宿では、一応、英語の勉強もしたよね・・。」
淡子「そういえば、シズオ先輩って当時、本当、英語の発音下手でしたよね~~。」
シズオ「そうだっけ? あ、でも合宿で淡子に発音の猛特訓受けてた記憶があるな~。」
淡子「そうそう!思い出しましたよ!! 今もちゃんと発音できますか? あの合宿でいつも練習してたフレーズ?」
シズオ「ああ・・・・、言えるけど、めっちゃ恥ずかしいな・・。」
淡子「はい、そうぞ!」

シズオ「Pen Pineapple Apple」

淡子「wwwwwwwwww ・・ダサ!」
シズオ「淡子が昔、何回も俺に言わせてたんだろ!!」
淡子「すみません・・。Pen Pineapple Appleの後にPenつけてたら、いち早く有名人だったかもですね・・シズ太郎としてw。・・でも、発音とても綺麗ですね。」
・・・・僕は学生時代を思い出しながら淡子との会話を楽しんでいた。

「カシャ、カシャ、カシャ、カシャ!!」

その時、突然、シャッター音が鳴り響いた。
シャッター音の方を振り向くと、サラサラロングヘアーの木村拓哉・江口洋介にちょっと似た高身長のイケメン男性がカメラを抱えながら近づいてきた。

「あれ、君たちは朝大、初めてかな?」
「僕の名前は、一眼タクヤ」
「朝大では、ガンタクって呼ばれてるんだ。よろしく!!」

そう言いながら、僕たちを撮影した写真を見せてくれた。

淡子「素敵な写真・・・。」
ガンタク「本当、二人の笑顔がいいね・・・。」
淡子「どうやったら、こんな素敵な写真が撮れるんですか??」

・・・・気づいたら淡子はガンタクとの会話を弾ませていた。

僕はその楽しそうな2人を眺めながら、大学時代の合宿で笑いながらしゃべっていたあのフレーズと、一方で自分の当時の笑顔とは裏腹の複雑な感情を思い出していた。

「Pen Pineapple Apple」
僕は彼女に笑顔で何回も言っていた・・。

でも、本当に言いたかったのはそのフレーズじゃなかった。

同じ3つの単語なのに1回も言えなかったフレーズ。

あの日、あの時、あの場所で
本当に言いたかったフレーズは・・、

 

「I love you」

 

僕は、淡子の楽しそうな横顔を視界にいれながら、
あの時の複雑な感情と学生時代に戻ったような胸の高鳴りを覚えていた。
言えなかったフレーズの記憶とともに・・・。

第3回につづく

※「クラス委員ブログ」に記載された意見や表現などは、各記事の執筆者個人の意見・表現であり、
丸の内朝大学企画委員会によるものではありません。

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