クラス委員ブログ

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2017.09.01

戦国武将と能楽探検クラス

戦国武将と能楽探検クラス 第二回

さてさて、前回よりお盆をはさんで少し間が空きましたが、去る8月24日に第二回目の能楽クラスが開講されました。

前日の23日に初めてのクラス懇親会を催したのですが、9割の受講生が参加というかなり前のめりなメンバーが揃っている能楽クラスでもあります。

懇親会で遅くまでお付き合いいただきました九世橋岡久太郎先生より今回も朝から張り切って講義いただきました。

前回は歌についての話が中心でしたが、今回は能楽で使われる楽器についてのお話です。

まず笛。演目の始まりの合図として最初に奏でられるのが笛だそうです。この能楽の笛はよくお祭りのお囃子等で使われる篠笛よりも高い音が鳴るそうなんですね。演目の始まりに演者も観客もこの笛によってピリッと気が引き締まりそうですね。

次に小鼓(こづつみ)。小鼓と言えば、石川さゆりの「天城越え」のポンポン!という音がまっさきに頭に浮かんでくる辺り、私の年齢もおよそ察しがつくというものですが、これがなかなか持ち方などお作法が知られていないらしいのですね。物知り芸能人としても有名なGACKTがある番組で逆に持ってしまって「あのGACKTでさえも!」という反応があったとのこと。正解は、左手で持って右肩に載せるのがお作法とのことです。

それから、大鼓(おおづつみ)。こちらは左横に抱えて右手で打つとのこと。パリパリに乾燥した太鼓の表面をカーンと叩くと結構な衝撃があるようで、別称「痛い楽器」と呼ばれているそうです。この楽器、膜の表面を乾燥させていないとうまく音が出ないらしく、演奏者達(囃子方ーはやしかたー)の奥には火鉢を用意して演奏中も乾燥させる位だそうです。ちなみに小鼓の方は全く逆で、美容女子よろしく保湿が命とのことで、演奏中も膜に息吹きかけーの、唾つけーの、と常に湿らせてないときれいな音が出ないのだそうです。どちらも馬の皮が使用されているって知ってました?同じ馬の皮なのに乾燥と保湿それぞれ逆の要素が音に影響するって面白いですねー。

あとは、太鼓が入ったり入らなかったり。演目によって決まるそうです。

楽器の話はここまでで、これに狂言が加わることもあるそうです。「能と狂言の違いは?」という話題は前日の懇親会でも受講生の間で出てきていたのですが、以外と日本人でも知らないんですよねー。(ちなみに私も。。。)

狂言と言うくらいなので、要は笑いを取る話をするのが狂言。能の演者はまず笑いを取ることはないそうで、能のシテ方(主役)が狂言を行うことはまずないそうです。ちなみに狂言には能楽協会に所属する流派として、泉流(和泉元彌が有名ですね、野村万萬斎も泉流だそうです)と大蔵流という二つの流派があるそうです。

ここからがまた面白い話で、これら楽器演者にもそれぞれ流派があり、メンバー構成も演目毎に変わるのですが、いわゆるリハーサル(能楽では“申し合わせ”という)というのはたった一回限りしか行わないとのこと。皆がそれぞれ他のメンバーの流派や癖を理解しており、皆が「今回は何々流の誰々さんが謡うし、この楽器の演者は何々流の誰々さんだからこういう間の取り方をする筈だねー」とお互いに予め知っていて一回合わせて演奏するだけでOKなのだそうです。これ、すごいですよね!

なので、即興や変なアドリブは他の演者さんのリズムを乱すので、ご法度なのだそうです。また昔は録画や録音などない時代なので、皆記憶だけを頼りに合わせていたというから、またすごい。さぞかし昔の人は脳みそフル回転で生きていたことでしょう。

この話をされた時に先生よりここから学ぶ大事な事が二つあると聞かされました。

ひとつは、「初心忘れるべからず」-どんなに習熟していても、奢ることなく初めて舞台に立った時のような緊張感と謙虚さを忘れてはいけないということ。

もう一つは、「離見の見」ー自分自身を離れたところから客観的に見る感覚を持ち、全体とその中の自分の立ち位置を常に観察する目を持つということ。

このような精神面での鍛錬が能楽には必要とされることから、戦国時代にも武将達が能楽を教養のひとつとして応用していたということです。深ぁーいー!(全員一致で)

そして後半は、前回に引き続き鶴亀を皆で何度も練習しました。なかなか先生のような腹の底から出てくる深みと厚みのある声で歌えないのですが、練習して何度も謡いました。途中先生より、「一人リーダーを設定して謡い始めなどを合わせる。さもないとデッコマヘッコマになるので。」というお言葉があり、渋い雰囲気の先生がデッコマヘッコマというかわいらしい響きの言葉を使ったのが何気に受講生達に強烈な印象を与えたらしく、クラスの後のFBグループへの投稿で、「今日の授業では何より先生がおっしゃったデッコマヘッコマが印象的でした」という投稿とそれに続く「僕も、私も!」というコメントが多く見受けられました。実に流行らせたい言葉ですね。ちなみにデッコマヘッコマというのは、謡い出しや謡い終わりが皆揃っておらずバラバラになる、という意味だそうです。

ちなみに今回私(のじやん)がリーダー役を仰せつかりトライした訳ですが、リーダー自体がデッコマヘッコマを助長させていまうという何ともトホホな結果となりました。。。

皆さん、ぜひデッコマヘッコマを流行らせてくださいねー!

 

クラス委員:みきちー&のじやん

 

 

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