クラス委員ブログ

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2018.05.05

戦国武将と城探究クラス

【第2回】合戦の戦略と戦術

【第2回】合戦の戦略と戦術

4/23(月)
本講座の講師を務められる小和田先生、
テレビ東京の番組[リトルトーキョーライフ]に“甲冑先生‘’として出演されています。
クラス冒頭、受講生からの「番組観ましたよ!」という投げかけを受け、

はにかみながら撮影の様子をお応えくださる和やかな雰囲気のもと、第2回の講座はスタートしました。

 

 

 

今回のテーマは[合戦の戦略と戦術]
戦国武将は何を考えて合戦していたのか?
彼らが愛読していたのは、軍隊が到着するまでの運用法である‘’戦略“と、

戦場における軍隊の活用法である‘’戦術‘’が説かれた兵法書。

これは古代中国で専門家により[武経七書]としてまとめられたもので、「孫子」「呉子」「尉繚子」「六韜」「三略」「司馬法」「李衛公問対」の七つからなるものです。
それぞれの内容は下記の通り。

「孫子」:‘’戦わずに勝つ“という考えをまとめ以降の兵法書の基本となったもの

「呉子」:儒学の宗教的価値観を取り入れつつ、‘’徳“だけでなく‘’法‘’による統率を主張

「尉繚子」:法を重視し厳格な軍法により軍隊を指揮

「六韜」:戦わずに勝つという孫子の方向性を継承

「三略」:内政の安定化も軍事的に重要と説いた政治哲学

「司馬法」:軍に‘’礼“を導入し、厳罰だけでは軍を統制できないと説いたもの

「李衛公問対」:皇帝太宗と文官で交わされた政治論の問答をまとめたものだか、後世の偽書との説もあり
特に兵法のバイブルである「孫子」は、わずか6035文字に平易な言葉で述べられたものですが、全ての軍事に携わる人々の必読書であったとのこと。
「戦争は国家の一大事 軽々しく戦争を始めてはいけない」
「戦争にふみきっても、国家は守らなければならない。国家を滅ぼしても意味が無い」
「戦争に勝ったとしても軍事費がかさめば国家は破綻し、人民は困窮する」
「戦争に勝つためには敵国だけでなく、自国の状況を知らなければならない」
などの考えに基づき、具体的な戦術ではなく、抽象的な戦略が語られているそうです。

そのような兵法書は日本には奈良時代に伝わり、

時代を超えて普及していきました。か

の有名な武田信玄の旗指物‘’風林火山“も、この一節を採ったものなのです。
そして、兵法書にまとめられている戦略・戦術の一部も学びました。

 

・戦争の勝敗は戦闘前から決まっている
勝者となる軍は、勝つ態勢を整えてから戦う。敗者となる軍は、戦い始めてから勝つ態勢を整える。

・兵力の集中と分散
敵が大軍でも戦えなくすればよい。
正攻法で戦うとみせながら奇襲で勝つ。

・敵の弱点をついて勝つ
攻撃するときは、「実」すなわち戦力の充実した部分を避け、手薄な部分をねらう。

 

などなど、現代の私たちビジネスパーソンにとっても通ずるような含蓄のある内容に、その汎用性・普遍性に深い感銘を受けました。
クラスの最後には、先生がお持ちの“武経七書“を実際に見せていただき、
「資料館でしか見たことない!」
「売ったらいくらになるの!」
など、皆大興奮のうちに第2回講座は終了しました。

この日の夜には初めての懇親会も開催され、

歴史に詳しい人もそうでない人も、好きなお城や武将など歴史談義に花を咲かせながら、

6月に予定するFWに向けて交流を深めました。

連休明けの次回第3回は、「城の歴史2000年」を学びます。

 

クラス委員:じぇんとる & のりぴー

 

※「クラス委員ブログ」に記載された意見や表現などは、各記事の執筆者個人の意見・表現であり、
丸の内朝大学企画委員会によるものではありません。

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