クラス委員ブログ

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2018.05.15

いちから始める風呂敷クラス

いちから始める風呂敷クラス【第四回】 風呂敷の色から見る二つの都/小風呂敷の包み方

早くも全講義の半分を迎えた風呂敷クラス。本日の講義のテーマは、風呂敷の色から紐解く日本の歴史です。

色とはすなわち光。 同じ色でも光の当たり具合によって濃くもなれば薄くもなるとのこと。そして、日本には微妙にうつろう季節の光が育んだ独特の中間色がたくさんあります。中でも日本独自の色として、代表的なのは江戸紫と京紫です。かつての都、京は元々公家社会であったこともあり、赤みがかった女性的ではんなりとした紫ですが、反対に江戸は武士文化を反映して男性的な青みの強いキリリとした紫です。このように同じ紫でも二つの都の長い歴史がそれぞれに反映されているということを学びました。現代でいえば、関東はモノトーン色の服が好まれるけれど、関西では鮮やかな色が好まれるといった傾向もきっと歴史の産物なのでしょうね。

更に歴史を遡ると、今のように科学染料がない時代は、色を付ける材料は植物の根であったり、草木であったり、石などの鉱物だったそうです。それらは最初から染料として使われていた訳ではなく、例えば草の上に座ったら偶然服に草の色が移り、そこから染料として使われ始めたという、まさにセレンディピティの歴史だった訳ですね。

それから色使いはどんどん発展していき、十二単に代表されるような重ね色が生まれてきたとのことです。ただそのような色遊びは上流階級の人々のものであり、庶民は相変わらず泥染めのようなどちらかというとくすんだ色合いを楽しむことが精いっぱいであったとのこと。数年前に大河ドラマの「平清盛」が絵面が汚いということで視聴率が上がらなかったということがありましたが、しかしあの時代は庶民の大半はそのような色合いの服を着ていたというリアリティを表現したまでだった訳ですね。

更に歴史は進み、社会が豊かになるにつれ商人など庶民はどんどん豊かになっていくけれども、幕府は武士の給料を上げずに治めたいという時代の流れで、庶民に贅沢をさせない為に鮮やかな色や模様入りの服を禁止して、灰色や茶色、また藍色のような地味な色の服を着るように強制するようになります。しかし庶民は頭を使いそれらのダークな色にも様々なバリエーションを作り出し、お上からお咎めを受けても「いやいやこれは灰色です」と言い張り色文化を発展させていったそうです。どの時代にもやはり一番強いのは庶民なのかもしれませんね。また江戸小紋のような米粒位の細かい模様を散りばめて一見模様とは見えないようなデザインも楽しんでいたそうです。

今回の実践では、月毎に模様の違う風呂敷を使い小物の包み方を学びました。5月は鯉のぼりの模様で、8月はスイカの模様という具合に季節を表した12枚の子風呂式でお弁当箱の包み方や、CDケースのような小さくて四角いものの包み方を学びました。

皆で包んだものを持ち寄り机に並べると何ともフォトジェニックでかわいらしい風景になりました。結び口を花の様にしたり、ちょっとした工夫で受け取る人がときめくような工夫を学び、誰かへの贈り物に早速実践してみたくなった第四回目でした。

 

 

 

クラス委員 きょうちゃん&のじやん

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