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地酒の魅力で能登ファンを増やす

2014.05.21

地酒の魅力で能登ファンを増やす

地域プロデューサークラスから生まれた「奥能登酒蔵学校」が開校

2013年夏学期に開講した「地域プロデューサークラス能登編」。全国初の搭乗率保証制度(※)を導入し、羽田—能登間の飛行機を離発着させている能登空港の搭乗率アップを課題にしたクラスです。「能登島」「輪島塗」「炙り」「里山里海」、そして「能登の酒蔵」の5つのチームにわかれ、地域の人々と連携。能登の魅力を首都圏へ発信し、能登への来訪者を増やす方法を探りました。今回は、「能登の酒蔵」チームから生まれた、能登の地酒の魅力を学べる講座「奥能登酒蔵学校」に潜入。能登の酒蔵と共に、地酒の魅力を伝えるべく奮闘する受講生たちの活動をレポートします。 ※搭乗率保証制度・・・ 目標搭乗率を設定し、一定のラインを下回った場合は石川県・市町が積み立てた基金から航空会社に保証金を、逆に上回った場合は航空会社が基金へ販売促進協力金を支払う制度。2003年の開港当初より導入され、2013年まで毎年目標を達成している。


朝大学のフィールドワークでの体験から着想を得た酒蔵学校

4月後半の土曜午後。都内のイベントスペースで奥能登酒蔵学校の初回授業が行われました。これから1年間、東京で6回の座学と能登で4回の実地活動(希望者のみ)を通じて、能登の酒蔵の杜氏から直接、能登の地酒の魅力を学びます。

[写真]参加したのは20〜40代の男女22名。朝大学の受講経験者も含む、多くの日本酒好きが集まった。

奥能登酒蔵学校は、地域プロデューサークラス開講時に、朝大学の受講生と能登の酒蔵で結成した「能登の酒蔵」チームが運営。クラス終了後も両者が連携して準備を続け、開校に至りました。
何度も能登を訪れてもらうためには、能登に愛着を持ってもらう必要があると考えたと、朝大学メンバーの村上克己さんは言います。「私たち自身、クラスのフィールドワークで酒蔵を訪れ、杜氏と交流するという普通の旅行ではできない体験をし、能登の地酒への思い入れが生まれました。この体験が、酒蔵学校というアイデアにつながっています」

[写真]地域プロデューサークラスのフィールドワークでは写真の松波酒造のほか、日本三大パワースポット「聖域の岬」などを訪れ、能登に関する知識を深めた。

朝大学と活動を共にしてきた能登の酒蔵は6社。松波酒造の金七聖子さんと数馬酒造の数馬嘉一郎さんは、「伝えることが苦手な能登の人々に代わって、行動力があり仕事も早い朝大学メンバーが能登のお酒の魅力を発信してくれている」(松波酒造・金七さん)「意欲があり、本業でもないのにとても熱心に取り組んでくれている」(数馬酒造・数馬さん)と、朝大学メンバーに感謝します。

クラスの開講中から朝大学メンバーは、自主的に何度も能登を訪れました。中にはフィールドワークを含め3ヶ月で計3回、能登に赴いたという人も。「クラスで初めて能登を訪れましたが、土地や住民の皆さんが魅力的で、交流を重ねるうちに能登に愛着が生まれました。仕事との両立が大変な時もありましたが、酒蔵の皆さんにも協力してもらって一生懸命考えた企画を絶対に完遂させたかった」と、朝大学メンバーの1人、四方亮子さんは開校に至るまでを振り返ります。

おつまみや器まで能登づくし!地酒を飲みながら学ぶ120分

初回授業は、酒食ジャーナリストの山本洋子さんを講師に迎え、「1日1合の純米酒を飲みましょう」という提案でスタート。序盤から地酒を飲みながら授業は進みます。今回用意されたのは、参加した6酒蔵の地酒8種類と仕込み水3種類。おつまみや器も能登のものをあわせ、まさに能登づくしです。「地酒を飲むことで、地域の環境や食文化、器の多様性などが守られている。能登は昔から酒づくりが盛んで、その結果、日本の原風景といえる美しい田んぼや、お酒にあうユニークな発酵食文化が残っているんです」と、講師の山本さんは能登における地酒の重要性を語ります。


[写真]おつまみには能登産の岩のりのほか、かわはぎのいしる漬け、ふぐの卵巣糠漬けの酒粕あえなど、能登ならではの発酵食品が振る舞われた。

参加者の一人、伊藤多賀世さんは「特定の地域に根づき、お酒について詳しく教えてくれるところは他にあまりなかったので受講しましたが、初回から能登の土地とお酒の魅力にたっぷり触れられて期待以上。地域プロデューサークラスってすごい!という気持ちです」と話しました。

朝大学は、地域の中の人と外の人が同じ意識をもって課題解決できる場

この日は、地域プロデューサークラス開講時に、能登と朝大学のパイプ役を担っていた石川県企画振興部空港企画課(現在は企画課高等教育振興・国際機関連携グループへ異動)の杉本拓哉さんと、林雅紀さんも駆けつけました。
「朝大学の受講生はバイタリティーにあふれていて、地元も刺激を受けています」と林さん。「受講生の熱い気持ちに、能登側も応えたいという気持ちが生まれ、地域が変わるきっかけになりました。これだけ地域の中の人と外の人が同じ意識をもって課題解決に取り組むのは、他ではとても難しいこと」と、杉本さんは朝大学とのプロジェクトを評価します。
朝大学と組んだ後、クラスの課題であった搭乗率についても変化が現れているそう。「授業内のフィールドワークに加え、受講生たちが自主的に何度も能登を訪れているので、確実に搭乗率アップに貢献してくれています。さらに、奥能登酒蔵学校のように飛行機を利用して、何度も能登に人を呼び込めるような各チームのプロジェクトが着実に進んでいるので、今後の効果もかなり期待できます」(石川県庁・杉本さん)

[写真]授業では各酒蔵のお気に入りの酒の肴も紹介。エビやノドグロなど、海の幸に恵まれた能登らしい肴の自慢に、参加者からは「早く能登に行って新鮮な魚介類をつまみに地酒を飲みたい!」との声が上がった。

奥能登酒蔵学校では今後、能登で4回の実地活動も予定しています。地域プロデューサークラスの他チームとも協力して、お祭りの時に自宅へ人を招いてもてなす能登の風習「ヨバレ」への参加や、酒米の収穫体験を行います。
今年4月には、財団法人能登半島地震復興基金による支援事業に採択されました。目下の課題は体制づくりです。「今年度は参加者を口コミで募集して小規模でスタートしましたが、体制を整えて参加者を増やし様々な企画を立ち上げたい。ゆくゆくは自分の本業ともつなげて能登や地酒の魅力を発信していきたいです。」(朝大学メンバー・四方さん)
2015年前期のNHK連続テレビ小説「まれ」の舞台に決まり、今後注目を集める能登。朝大学では今年の夏学期、再び能登をテーマにした「インターナショナル地域プロデューサークラス」を開講し、外国人観光客にターゲットを絞り、能登空港の搭乗率アップに取り組んでいきます。


奥能登酒蔵学校
2013年夏学期に開講した「地域プロデューサークラス能登編」から生まれたソーシャルプロジェクト。能登のなかでも最北部に位置する「奥能登」でつくられた「奥能登清酒」を学ぶ講座を、東京と能登で開講。朝大学受講生と能登の酒蔵6社(松波酒造数馬酒造櫻田酒造白藤酒造店日吉酒造店中島酒造店が運営を行っている。
https://www.facebook.com/okunoto.sake

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