農家のこせがれネットワークの若手農家による、食や農業に関心の高いビジネスパーソンやOLのための農業クラス。日本の食事情からリアルな農業話まで、普段はあまり気にせずに食材を選んだり、外食の多い方が、本講座を通じて農家の顔の見える食材を食べたいと思える内容です。
毎回若手農家をゲストに招き、農業を始めた経緯、農業ってちゃんと稼げるのか、地域との付き合いは大変...?、農業の魅力、一日のスケジュール、おいしいものの見分け方、農薬について、オーガニックについて、食品偽装問題について、農家とお友達になるとどんないいことがあるか、東京勤務と実家の農業暮らしのメリットデメリットなど、盛りだくさんの内容です。
畑を借りて行う農作業や、農場でのバーベキューなどのフィールドワークもあります。ぜひお気軽にご参加ください。
農業クラスの受講風景や、卒業生の活動が見られるBlog、公開中!農業クラスBlog:
「続、農業クラス」
CURRICULUM:カリキュラムのご紹介
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第1回
10月19日(火) オリエンテーション~一次産業は「かっこよくて・感動があって・稼げる"3K"産業」~
講師:宮治勇輔、脇坂真吏
農家のこせがれネットワークについての概要と農業界への想いを話しながら、本講座を受けることで身につけられること、農業界の現状についてなど、農業クラスの概論を中心に解説する。
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第2回
10月26日(火) 一次産業は6K産業? ~農業の仕組み~
講師:脇坂真吏
日本農業とは一体何か? 各農家の講義やフィールドワークに行く前に、今、日本農業界はどうなっているのか? 流通の仕組みを中心に、農家の実情やJAの機能、農業における問題点などを分かりやすくお伝えする。
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第3回
11月2日(火) 本当に有機がいいの? 有機農家さんに聞いてみよう
講師:久松達央
「安全な食品を提供するのが有機農業」と思われているが、畑の生き物のしくみを生かし、元気な野菜を育てることが本質。栽培面や販売・経営面の視点も含めて、有機農業の現場をリアルに報告。
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第4回
11月7日(日) 【フィールドワーク】現場に行けば何かがわかる~畑で育てよう秋野菜体験~
講師:西辻一真
自分たちで農作業を体験してみることで、農業の大切さや大変さ、そして農家さんの取り組みに対しての理解を深める。受講生専用の畑を借りて、体験ではない実践型で、実際に農作業に取り組む。
※開催日が日曜日となりますのでご注意ください。
※学費とは別に実費がかかります。
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第5回
11月9日(火) 白い苺の開発秘話! ~苺農家が語る生産の1年~
講師:遠藤健二
苺農家である遠藤氏に、苺農家の一年間の仕事内容や、楽天いちご販売部門1位への努力、また話題の白いいちご「初恋の香り」の開発秘話を伺う。
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番外編1
11月14日(日) 食べて納得、みやじ豚バーベキュー~みやじ豚の取り組み~
講師:宮治勇輔
受講生同士の横の繋がりを深めるために、懇親会としておいしいみやじ豚のバーベキューをご用意。バーベキューを体感しながら話を聞き、みやじ豚のマーケティングとブランディングの秘密に迫る。
※開催日が日曜日となりますのでご注意ください。
※BBQ費用は学費に含まれています。
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第6回
11月16日(火) 日本の稲作と農業の法人経営を学ぶ
講師:荻原昌真
日本の農業の屋台骨と主食を支える稲作農業。長野県で稲作を中心とした法人経営を営む荻原昌真さんから、日本の稲作農業の実態と、農業における法人経営の特徴と課題について話を伺う。
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第7回
11月30日(火) 課題製作
講師: 脇坂真吏
この回では、これまでまとめてきた内容について、予めチーム分けされた、共に課題の制作に取り組んできた仲間ともう一度議論し、最終回の課題発表会に向けての方向性を確認する。
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第8回
12月14日(火) 若手農家によるパーマカルチャーへの取り組み
講師:笠原秀樹
有畜複合小規模循環型家族経営農場(パーマカルチャー)というスタイルで、少量多品目野菜の有機栽培と平飼い養鶏を営む千葉県の農家・笠原秀樹さんが、パーマカルチャーについての内容や取り組み方を語る。
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番外編2
12月19日(日) 課題発表&懇親会
講師:脇坂真吏
最終回では、各チームの課題発表を行う。発表会の後は懇親会にて農業クラスを締めくくる。
※開催日が日曜日となりますのでご注意ください。
※学費とは別に実費がかかります。
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宮治勇輔
(株式会社みやじ豚 代表取締役社長/NPO法人農家のこせがれネットワーク 代表理事 CEO)
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、株式会社パソナに入社。複数の新規事業の立ち上げに従事して退職。実家に戻り養豚業を継ぐ。2006年に株式会社みやじ豚を設立。独自のBBQマーケティングにより2年で神奈川県のトップブランドに育て、2008 年農林水産大臣賞を受賞。新たな取り組みとして日本農業変革のために農家のこせがれネットワークを設立。一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にすべく活動中。
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脇坂真吏
(株式会社NOPPO 代表取締役/NPO法人農家のこせがれネットワーク 理事COO)
農業コンシェルジュ。夢は小学生の職業希望ランキング1位を農家にすること。東京農業大学在学中に全国の農家を訪れ、日本農業の現状を知り、農業を元気にしようと誓う。農家と消費者を直接結ぶ「野菜ソムリエの店Ef:」の設立メンバーとして奮闘。店長などを務める。その後、株式会社NOPPO設立。大学生に農業を伝えるべく様々な活動を展開。現在は、宮治と共に設立した農家のこせがれネットワークを中心に活動している。
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西辻一真
(株式会社マイファーム 代表取締役)
1982年福井県生まれ。2002年京都大学農学部入学。大手広告会社に勤務した後、2007年9月に株式会社マイファームを設立し、「自産自消」を提唱。耕作放棄地を開墾し、市民農園として住民に貸し出しを行う。農作業を通した婚活ツアーなどを主催し、「農」を「業」にせずとも様々な人が関われる取り組みを行っている。
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荻原昌真
(有限会社信州ファーム荻原 農場長)
1979年長野県生まれ。父が代表を務める信州ファーム荻原に入社。長野県東御市を中心に60haの農場を管理する農場長。農作業のほか、営業や商品開発、販売面を統括し、父親と議論しながら顧客満足を意識した体制に移行。大手百貨店、東京の飲食店にも販路を拡大。全国農業青年クラブ連絡協議会会長、若者向け農業雑誌「Agrizm(アグリズム)」編集長を務める。
公式URL:
http://shinshu-farm.com/
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久松達央
1970年茨城県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、総合商社に入社。田舎暮らしへの漠然とした憧れから脱サラ就農を目指す。受け入れ自治体の担当者から「農業は夫婦でするもの」と言われたことに強い違和感を覚え、「一人農業」の確立を目指して営農を開始する。旬の無農薬野菜の詰め合わせ消費者食販を中心に小規模有機農業で食っていく方法を模索する。現在では、3haの畑から年間50品目の有機野菜を生産し、全量直販で販売している。
公式URL:
http://kazedayori107.seesaa.net/
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笠原秀樹
東京農業大学卒業後、アメリカ農業実習に参加するが、大規模経営に疑問を持ち帰国。造園会社でベルギー人のリーダーのもとガーデンデザイナーとして働き、植物の視点に立ったものの見方を学ぶと共にパーマカルチャーと出会い、ニュージランドにて3か月間WWOOFing。帰国後、有機農業に出会い、妻と結婚。夫婦で栃木の有機農家に住込みで一年間研修。2003年実家のある流山で就農。
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遠藤健二
(有限会社ストロベリーフィールズ 代表取締役)
1966年宮城県生まれ。農業コンサルタントやマレーシアでの農場経営後、99年妻の実家のある茨城県で(有)ストロベリーフィールズを設立し、新規就農。最高品質のイチゴを生産し、お客様の笑顔をつくることにこだわる。また、自身の経験を基に独立を目指す将来のイチゴ農家のために研修の受け入れを行う。ベトナムでイチゴづくりプロジェクトを進行中。楽天いちご販売部門1位、白いいちご「初恋の香り」の生産でも有名。