農家のこせがれネットワークの若手農家による、食や農業に関心の高いビジネスパーソンやOLのための農業クラス。日本の食事情からリアルな農業話まで、普段はあまり気にせずに食材を選んだり、外食の多い方が、本講座を通じて農家の顔の見える食材を食べたいと思える内容です。
毎回若手農家をゲストに招き、農業を始めた経緯、農業ってちゃんと稼げるのか、地域との付き合いは大変...?、農業の魅力、一日のスケジュール、おいしいものの見分け方、農薬について、オーガニックについて、食品偽装問題について、農家とお友達になるとどんないいことがあるか、東京勤務と実家の農業暮らしのメリットデメリットなど、盛りだくさんの内容です。
畑を借りて行う農作業や、農場でのバーベキューなどのフィールドワークもあります。ぜひお気軽にご参加ください。
CURRICULUM:カリキュラムのご紹介
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第1回
5月17日(火) オリエンテーション~一次産業は、かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業~
講師:宮治勇輔、脇坂真吏
農家のこせがれネットワークについての概要と農業界への想いを話しながら、本講座を受けることで身につけられること、農業界の現状についてなど、農業クラスの概論を中心に解説する。
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第2回
5月24日(火) 農業のしくみ~流通と数字から解き明かす~
講師:脇坂真吏
日本農業とは一体何か?各農家の講義やフィールドワークに行く前に、今、日本農業界はどうなっているのか?流通の仕組みを中心に、農家の実情やJAの機能、農業における問題点などを分かりやすく伝える。
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第3回
5月28日(土) 【フィールドワーク】現場に行けば何かがわかる~畑で育てよう夏野菜体験~
講師:西辻一真
自分たちで農作業を体験してみることで、農業の大切さや大変さ、そして農家さんの取り組みに対しての理解を深める。受講生専用の畑を借りて、体験ではない実践型で、実際に農作業に取り組む。
※開催日が土曜日となりますのでご注意ください。
※交通費は学費に含まれておりません。現地集合・現地解散となります。
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
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第4回
5月31日(火) レンコンの穴から農業の明るい未来が見える!~適地適作にこだわる宮本レンコン3兄弟~
講師:宮本貴夫
茨城県で男3人兄弟でレンコンの生産・販売に取り組んでいる宮本さん。若手が少ない中で3人の力を合わせて出来ることや、これからの将来に向けた展望、そしてレンコンの栽培の厳しさと魅力について語る。
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第5回
6月7日(火) 美味しい苺誕生の舞台裏、転機が人を育てる
講師:遠藤健二
苺農家である遠藤氏に、苺農家の一年間の仕事内容や、楽天いちご販売部門1位を獲得するまでに至った経緯や経営の考え方、そして遠藤さんの農業人生を大きく変えた出逢いについてお話しいただく。
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番外編1
6月12日(日) 食べて納得、みやじ豚バーベキュー~みやじ豚の取り組み~
講師:宮治勇輔
受講生同士の横の繋がりを深めるために、懇親会としておいしいみやじ豚のバーベキューをご用意。バーベキューを体感しながら話を聞き、みやじ豚のマーケティングとブランディングの秘密に迫る。
※開催日が日曜日となりますのでご注意ください。
※BBQ費用は学費に含まれています。
※交通費は学費に含まれておりません。現地集合・現地解散となります。
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
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第6回
6月14日(火) 日本一のお米「雪ほたか」はいかにしてつくられたのか?
講師:星野孝之
群馬県川場村で日本一の評価を得ているお米、「雪ほたか」。お米の評価が低いとされる群馬県の中で、どのような条件で日本一のお米づくりを行い、ブランド化を果たしたのか、雪ほたか生産組合長が秘話を語る。
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第7回
6月21日(火) 課題制作
講師:宮治勇輔、脇坂真吏
この回では、これまでまとめてきた内容について、予めチーム分けされた、共に課題の制作に取り組んできた仲間ともう一度議論し、最終回の課題発表会に向けての方向性を確認する。
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第8回
6月28日(火) 無農薬農業への挑戦!虫を活かした農業とは?
講師:小川幸夫
千葉県柏市で農業を営む小川さん。従来の父が行っていた慣行栽培から、無農薬栽培へ挑戦する際に、目を付けたのが「虫」。虫を活かした農業とは?虫を通じて自然と農業がいかに深く関わっているのかを伝える。
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番外編2
7月3日(日) 課題発表会&懇親会
講師:宮治勇輔、脇坂真吏
最終回では、各チームの課題発表を行う。発表会の後は懇親会にて農業クラスを締めくくる。
※開催日が日曜日となりますのでご注意ください。
※懇親会には別途費用がかかります。
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
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宮治勇輔
(株式会社みやじ豚 代表取締役社長/特定非営利活動法人農家のこせがれネットワーク 代表理事 CEO)
1978年神奈川生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、(株)パソナ入社。新規事業の立ち上げに従事し退職。実家の養豚業を継ぐ。2006年株式会社みやじ豚を設立。独自のBBQマーケティングにより2年で神奈川県のトップブランドに育て2008年農林水産大臣賞を受賞。新たな取り組みとして日本農業変革のため農家のこせがれネットワークを設立。一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にすべく活動中。
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脇坂真吏
(農業コンシェルジュ)
1983年北海道生まれ。夢は小学生のなりたい職業1位を農家にすること。東京農業大学在学中に全国の農家を訪れ、日本農業の現状を知る。農業を元気にしようと、農家と消費者を直接結ぶ「野菜ソムリエの店Ef:」の設立、運営に携わる。大学卒業目前で、大学生と農業をつなぐ株式会社NOPPOを設立。現在は、農家のこせがれネットワークやファッション農業など様々な組織を立ち上げ、農業活性にひた走る。
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西辻一真
(株式会社マイファーム 代表取締役)
1982年福井県生まれ。2002年京都大学農学部入学。大手広告会社に勤務した後、2007年9月に株式会社マイファームを設立し、「自産自消」を提唱。耕作放棄地を開墾し、市民農園として住民に貸し出しを行う。農作業を通した婚活ツアーなどを主催し、「農」を「業」にせずとも様々な人が関われる取り組みを行っている。
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宮本貴夫
(株式会社れんこん三兄弟 代表取締役)
1977年茨城生まれ。専業農家の息子として、畑と田んぼを庭代わりに育つ。体育教師として教職に就くが、弟たち2人と「俺たちがいま必要とされているのは農業界だ」と決め退職し、父のレンコン栽培を手伝いはじめる。それまで、市場販売のみで売り上げの波が大きかった販路を直売所・飲食店・契約栽培と広げ安定させる。2010年(株)れんこん三兄弟を設立し、営業・販売管理面を担当し、顧客との信頼関係を構築中。
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遠藤健二
(有限会社ストロベリーフィールズ 代表取締役)
1966年宮城県生まれ。農業コンサルタントやマレーシアでの農場経営後、1999年妻の実家のある茨城県で(有)ストロベリーフィールズを設立し、新規就農。最高品質のイチゴを生産し、お客様の笑顔をつくることにこだわる。また、自身の経験を基に独立を目指す将来のイチゴ農家のために研修の受け入れを行う。ベトナムでイチゴづくりプロジェクトを進行中。楽天いちご販売部門1位、白いいちご「初恋の香り」の生産でも有名。
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星野孝之
(ティア・ツリー果樹園とカフェ 代表/雪ほたか生産組合長)
群馬県生まれ。東京農業大学卒業後、企業へ就職。地元、川場村を元気にしたいと考え、カフェティア・ツリーをOPEN。また、もともと美味しいと評判だった地場のお米を「雪ほたか」としてブランド化を図ることにも参加。現在では米・食味分析鑑定コンクール国際大会などで、数々の金賞を受賞している。
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小川幸夫
(BioBauer(ビオバウアー)=自称、生き物の建築家)
1974年千葉県生まれ。あだ名は農業界の虫キング。慶應大学経済学部卒業後、農業機械メーカーを経て、実家の農業を継いで就農10年目。千葉県柏市の約1.2haの畑で、直売を中心に苺やとまと、ブルーベリーなど年間約100種類の野菜と果物を生産。生き物の相互関係を利用した農業における生物多様性の実現と、環境負荷の少ない持続的な農業を追及しながら畑で奮闘中。