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第1回
4月22日(金) 香りと日本人
講師:畑正高(「松栄堂」主人)
香が初めて日本の歴史に登場してから1400年。長い歴史の中で、室町時代は、とても重要な意味を担っている。室町時代を中心に、香文化の変遷を見つめながら、わが国の文化的源流をひもとく。
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第2回
5月13日(金) 日本の美・鑑賞入門
講師:黒田泰三(出光美術館 学芸部長)
美術を鑑賞することは、日々の生活をいきいきとさせ、ひいては人生を豊かにする。従来とは異なる見方をしたり、艶めかしいものや怪奇的な作品も併せて取り上げ、日本絵画史の豊かさを伝え、美の鑑賞について講じる。
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第3回
5月20日(金) 懐石料理について
講師:辻義一(赤坂「辻留」主人)
懐石は、調和に始まり調和に終わる、といってもよいほど、器の色、形から味つけにいたるまで、そのとり合わせに心を砕き、計算された舞台のように美しいもの。懐石料理の老舗のご主人に日本の食文化について学ぶ。
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第4回
5月27日(金) 「いまこの地球に立っていること」
講師:山内悠(写真家)
標高3千メートルの高さにある富士山の山小屋から600日間、撮り続けた「夜明け」。繰り返し訪れる地球の営み。そこでは毎日異なる風景が広がっている。日常の延長線上に確かに存在する風景を写真家と共に考える。
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第5回
6月3日(金) 紋切り遊び〜手のひらに舞い降りる小さな「かたち」〜
講師:下中菜穂(造形作家/東京造形大学講師)
折り畳んだ紙を切る「紋切り遊び」を通して「文様を暮らしの中で楽しむ」文化を体感する。手を動かしながら「かたち」の中に歴史や人々の暮らしぶり、日本の精神を再発見。そんな「大人の自由研究」の面白さを知る。
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第6回
6月10日(金) 抹茶、朝の一服を楽しむ
講師:「一保堂茶舗」スタッフ
作法が難しくて...、とためらいがちな抹茶。でも抹茶と茶筌(ちゃせん)さえあれば、簡単に楽しめる。普段使いの器でご自宅やお仕事中のデスクでもいただけるアイデアを京都の老舗、一保堂がご紹介。
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第7回
6月17日(金) 落語と寄席入門
講師:林家ぼたん(落語家)
300年以上の歴史をもつ伝統芸能の「落語」は、笑って泣ける楽しい演芸。人情に溢れ、常に人と人とをつなげてきた、そんな落語と寄席の楽しみ方を初歩の初歩から学ぶ。
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第8回
6月24日(金) きもので磨く
講師:泉二弘明(「株式会社銀座もとじ」代表取締役社長)
きものは最高の自分磨き。視線を注がれるという瞳のシャワーは、男性も女性も美しくする。現代の街並みに似合う、きものの着こなしや楽しむシーン、全国各地の職人たちとの顔の見えるものづくりついてのお話。
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第9回
7月1日(金) 折形入門編
講師:山口信博(「グラフィックデザイナー・折形デザイン研究所」主宰)
折形とは、昔から日本に伝わる包みの礼法。お祝いの際の紙幣包みや、立て替えていただいたお金を返すときの小銭とお札の包み方など、日常生活ですぐ使える折形を通じて、その精神を学ぶ。