世界に誇れる日本の魅力として、「凛とした強さ」「細部にまで行き届いた気遣い」「相手を慮る礼儀正しさ」「内面から滲み出るみやびやかさ」といった、日本人の精神性が考えられます。そして、その精神性を表現した道徳観のひとつに『武士道』があります。その『武士道』のこころを私たちの現代の暮らしの中に取り入れてみようというクラスです。
古来の『武士道』を単に知識として学ぶだけではなく、現代版にアレンジした『武士道』を皆で考え、本質を追究することにより、その精神性を日々の生活に役立てていくことを目的とします。
楽しみながら、凛とした時間(とき)を過ごしましょう。
CURRICULUM:カリキュラムのご紹介
-
第1回
7月15日(金) "徳"のある生き方
講師:宗像精(會津藩校日新館館長)
會津の日新館。そこでは、江戸時代に藩校として武士を教育していた。その精神文化を後世に伝えようと復元され、今もその"教え"を伝承している。その館長から、今我々に求められる精神性について"教え"を受ける。
-
第2回
7月22日(金) 作法の"こころ" と "かたち"
講師:別府みさ子(小笠原流礼法宗家本部 総師範)
相手を大切に思うこころ、そのこころをかたちとして表したのが「作法」である。作法の一つひとつには理由がある。"かたち"の背景にある礼の"こころ"を学び、礼儀作法の真髄を考える。
-
第3回
7月23日(土) 【フィールドワーク】古武術と死生観
講師:甲野善紀(武術研究者)
「本質」「自然体」を突き詰めた甲野氏の古武術。実際に身体を動かして、楽しく驚きながらその呼吸法や精神の集中の仕方、力の使い方を学ぶ。本来、人が有している力や生きるということについて死生観と共に考える。
※開催日が土曜日となりますのでご注意ください。
※丸の内近辺での実施となります。
※現地集合、現地解散となります。
※交通費は学費に含まれておりません。
※動きやすい服装がお勧めです。
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
-
第4回
7月29日(金) 武士道概論
講師:山口淳、村上亘、西原一徳
武士道の概要について解説後、グループ別に"武士道"について議論する。これまでの教えや身体・心で感じてきたことを咀嚼し、現時点での"武士道とは何か"を一人ひとりが自分の言葉で語ることができるようになる。
-
第5回
8月5日(金) 武士の食卓から見えるもの
講師:緋宮栞那(日本食文化研究家)
武士の食事の多くは、縁起を担ぎ、母親・妻の愛情が込められていた。食に隠された物語やそのこころを紐解き、食を通じた精神性を学ぶことにより、食卓という観点から日本の伝統的な精神性を考える。
-
第6回
8月19日(金) 外国人の目に映るもの
講師:アレキサンダー・ベネット(関西大学准教授)
ベネット氏は武士道フリークを自称し、日本人以上に武道を愛し、生活の一部としている。そのベネット氏から見た"武士道"や"日本人"に対する考えに触れ、普段意識していない日本人の長所や強みについて考える。
-
第7回
8月26日(金) 小笠原流の古文書にみる礼儀のこころ
講師:別府みさ子(小笠原流礼法宗家本部 総師範)
日本の武家礼法小笠原流の古文書より、礼法の形式とこころの動き、上下関係における気遣いの動作、自己を律し察しあうこころの表現など『武士の心得』を通じて礼儀作法を考える。
-
第8回
9月17日(土) 【フィールドワーク】鎌倉と坐禅
鎌倉時代に端を発する武士社会。そして、鎌倉には、わが国最初の禅の専門道場である建長寺がある。その鎌倉を実際に訪れ、その空気を肌に感じながら、法話や坐禅に身を投じ、自分自身に向き合う機会とする。
※開催日が土曜日となりますのでご注意ください。
※北鎌倉駅集合、北鎌倉駅解散となります。
※交通費は学費に含まれておりません。
※身体を強く締め付けない服装にて参加ください。(現地での着替えも可能です)
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
-
宗像精
(會津藩校日新館館長)
1933年生まれ。中学校校長、教育委員会教育長を歴任し、現在は、會津藩校日新館において、館長として道徳心・倫理観を主にした後世の指導にあたっている。昔、會津武士の子どもが学んだ日新館の教えに基づき、自身の経験を踏まえながら、誠実・忍耐などを含む「日本の規範」、論語や儒教の教えを例に出して、昔の日本の精神性の高さや日本人のあるべき姿を広く伝えている。
-
別府みさ子
(小笠原流礼法宗家本部 総師範)
本部直営教室礼法講師。小笠原流礼法の総師範として企業や外務省など官公庁においてビジネスマナー研修や対外応対研修を担当。また、専門学校やカルチャースクールなどにおいてビジネスマナー、秘書、冠婚葬祭のマナー、接遇会話、就職指導を担当。その他にも私立学校などでの講演や講義において講師を務める。
-
甲野善紀
(武術研究者)
1949年東京生まれ。武術研究者。1978年自分自身が納得いく武術の研究をするため、松聲館道場を建て、武術研究を専門にする。他流派や異分野との交流や、古文献を解読して、従来の運動論の枠にはまらない独自の武術の術理と技法を探究する。講演会や講習会を全国各地で開き、武道からスポーツ、介護、楽器演奏、演劇など様々な分野から関心が高まっている。主な著書に「剣の精神誌」、「身体から革命を起こす」などがある。
-
山口淳、村上亘、西原一徳
もともとは丸の内朝大学の受講生。地域活性化に端をなし、武士道に目覚める。本武士道クラスを企画・立案・運営。武士道および日本の伝統的精神性を広めることを目的に活動中。
-
緋宮栞那
(日本食文化研究家)
医療機関、各クリニックなどにて、管理栄養士・食養カウンセラーとして活動する。現代栄養学・日本の食養・世界の食養を融合させた新しい食のあり方「きれい食21」を提案。日本の食文化を基本に、世界に誇れる「きれい食21理論」を提唱。隠れ家「饗応離宮 六本木」にて、武家の年間節供行事・饗応料理会食会を開催。主な著書は、「週末カンタンきれい食ダイエット」、「武士の食卓」ほか多数。
-
アレキサンダー・ベネット
(関西大学准教授)
ニュージーランドのクライストチャーチ出身。京都大学人間・環境学博士。全日本剣道連盟参与、国際なぎなた連盟副会長、NZ剣道ナショナルチーム監督。世界唯一の剣道の英語専門誌『KENDO World』編集長。剣道、居合道、なぎなたを実践しつつ、武道に関する研究成果を英語で世界に発信し続けている。剣道錬士七段。主要著書に「武士の精神とその歩み‐武士道の社会思想史的考察‐」、「ボクは武士道フリークや」ほか。
コース名 |
[心体学部] 武士道クラス~その「こころ」を「いま」に生かす~
講師:宗像精、別府みさ子、甲野善紀、山口淳、村上亘、西原一徳、緋宮栞那、アレキサンダー・ベネット
実施:(株)umari
|
日程 |
毎週金曜日 am7:15-8:15 7月15日(金)~9月17日(土) |
学費 |
全8回(60分) 38,000円(税込)
お支払方法:銀行振込み |
キャンパス |
新丸の内ビル 10F 「東京21cクラブ」 |
定員 |
40名 |
持ち物 |
筆記用具など
※フィールドワークでは、動きやすい服装 |
お問合せ |
お問い合わせはこちらからお願いいたします。 |
応募 |
ご予約受付を終了いたしました。 沢山のご予約ありがとうございました。
|