「おもてなし」には元来"ものをもって成し遂げる"、"表裏のない心でお迎えする"という意味合いがあり、日本の伝統文化におけるお茶席では、季節の花や掛け軸、器や道具などを客人のために選び、たっぷりと時間をかけて仕度を整えます。
つまり「おもてなし」とは、相手がどんなことに心を動かされ喜びを感じるのかを想像し、心を尽くすこと。日常におけるもてなしのシーンは実に多様で、サービス業のみならず、
ビジネスシーンや、家族、友人、恋人など、もてなしたい相手の気持ちを汲みとり、どれだけ気持ちを伝えられるかが問われます。
本クラスでは、さまざまな観点からもてなすことについて考え、それぞれが考えるおもてなしを見つけます。
CURRICULUM:カリキュラムのご紹介
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第1回
7月12日(火)「感じて、受けとめて、活かすクリエイティブ・コミュニケーション術」
講師:松尾直子(心理カウンセラー・大学講師/manaレインボー 代表)
おもてなしには、まず相手の気持ちを感じて、受けとめて、活かすことが大切。相手の心に寄り添い、言葉や仕草の奥にある思いを活かすことで心が響き合う関係をつくり、おもてなしのヒントを見つけ出す極意を学ぶ。
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第2回
7月19日(火) 「思いやりの心をかたちにする」
講師:山口信博(グラフィックデザイナー/折形デザイン研究所 主宰)
折形は、日本に伝わる贈り物を包み結ぶ礼法。江戸時代の幕臣、伊勢貞丈の「つつみの記」の序文をテキストに、包みと結びの中に隠されている相手を思いやる気遣いやその精神と、型の根底にココロがあることを学ぶ。
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第3回
7月26日(火) 「三菱一号館美術館コレクション<Ⅰ>「もてなす悦び」展でおもてなし」
講師:青木かず子(トータルコーディネーター)
三菱一号館美術館で開催の「もてなす悦び」展。19世紀末、欧米で日本文化が花開いた時代のアンティーク食器を用いたテーブルセッティングを通して、展覧会に訪れるさまざまなお客様をもてなす心構えを聞く。
※「もてなす悦び」展の鑑賞券は学費に含まれております。
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
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第4回
8月2日(火) 「A little bit of something━自分へのもてなし」
講師:壱岐ゆかり(THE LITTLE SHOP OF FLOWERS 店主)
誰かに贈る花束を選ぶことはあっても、自分のために花を選ぶ機会はごく稀。そこで自分がもらって嬉しい花々をアレンジしてみる。自分をもてなすことで、もてなされる喜びを知り、ささやかでも花のある日常を感じる。
※ミニブーケの制作費は学費に含まれております。
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
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第5回
8月23日(火) 「いっしょに食べる、その愉しみ」
講師:平松洋子(エッセイスト)
誰かといっしょに食べるとき、その時間と場所にもたらされるものとは何だろう。味わいとして残る記憶や、見えない贈りものを受けとり、分かち合うために必要なちからについて考えてみる。
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第6回
8月30日(火) 「見えない相手に気持ちを届ける」
講師:節丸雅矛(ニッポン放送制作部プロデューサー)
不特定多数ではなく、ひとりのリスナーを想像して大切につくられるラジオ番組。伝え手側の気持ちをのせて、見えない受け手側の期待を驚きや喜びに変える想像(創造)力から、おもてなしのヒントを学ぶ。
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第7回
9月6日(火)「手紙を書く」
講師:華雪(書家)
誰かへと届けられる手紙から生まれた「書」。その時にしか書くことの出来ない手書きの字から感じる書き手の豊かな思い。ひとりの人へ宛てた手紙を書くことを通して、「書」の営みを体験する。
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第8回
9月10日(土) それぞれの"おもてなし発表会"ブランチを兼ねて
講師:藏谷学(カフェ・カンパニー株式会社)
「おもてなし」ということばに寄せられる幅広い可能性から、それぞれが想定したもてなしたいひとを喜ばせるための"おもてなしプラン"を発表する。発表会のあとには、スペシャルブランチを囲んでクラスを振り返る。
※開催日が土曜日となりますのでご注意ください。
※ブランチの費用は学費に含まれております。
※詳細につきましては、クラス開始後にお伝えいたします。
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松尾直子
(心理カウンセラー・大学講師/manaレインボー 代表)
上智大学心理学科卒。NY大学で異文化間コミュニケーション修士号取得。欧米の深層心理セラピー修得。TV報道レポーター、全脳教育等の仕事を経て、現在はmanaレインボー代表。笑いと涙、気づきと感動のある各種(自己実現・人間関係・子育て)セミナー、心理カウンセリング、カウンセラー養成、大学講師も務める。著書には、「インナー・チャイルド」(講談社)、イメージワークCD 「インナー・チャイルド」がある。
公式URL:
http://www.mana-rainbow.jpn.ch
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山口信博
(グラフィックデザイナー/折形デザイン研究所 主宰)
1948年生まれ。グラフィックデザイナー。2002年より折形を研究する場、折形デザイン研究所主宰。俳句結社「澤」同人、俳号方眼子。主な仕事に「住まい学大系」(住まいの図書館出版局刊)百巻の装丁がある。著書に「新・包結図説」(折形デザイン研究所刊)、「白の消息」、共著「折る、贈る」、「礼のかたち」(すべて、ラトルズ刊)などがある。
公式URL:
http://www.origata.com/
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青木かず子
(トータルコーディネーター)
三菱一号館美術館で開催される「もてなす悦び」展のテーブルコーディネートを担当。お料理教室のほか、フラワーアレンジメントやテーブルコーディネートのレッスンも行う。ホームパーティーのケータリング、陶芸作家とのコラボレーション、フラワーアレンジメントによる店舗ディスプレイ、モデルハウス、コンサート会場、イベント会場、ウェディング会場のコーディネートなどを手掛ける。
公式URL:
http://kazuko-recipe.ocnk.net/
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壱岐ゆかり
(THE LITTLE SHOP OF FLOWERS 店主)
国内外で活躍するつくり手の想いを伝えるため、プレス、企画、マネジメント業務を担う"GUTHRIE"を立ち上げ、フラワーショップ"THE LITTLE SHOP OF FLOWERS"の店主も務める。贈り主の希望に添ったきめ細やかなアレンジ力が特長の同店では、ケータリングチーム"eatrip"のスイーツやパテと花を合せたギフトや、花をプロダクトに見立てた展開のほか、ウェディングや展示会などの装飾も手がける。
公式URL:
http://www.guthrie.co.jp/littleshopofflowers
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平松洋子
(エッセイスト)
東京女子大学文理学部社会学科卒業。食文化や暮らしをテーマに、広く執筆活動を行う。近著に「韓国むかしの味」、「おとなの味」(新潮社)、「サンドウィッチは銀座で」(文藝春秋)など。「買えない味」(筑摩書房)で2006年度bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
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節丸雅矛
(ニッポン放送制作部プロデューサー)
1965年生まれ。深夜番組「オールナイトニッポン」に長く関わり、松任谷由実、福山雅治、吉井和哉、ポルノグラフィティ、ゆず、ロンドンブーツ1号2号、X JAPANのhide、小室哲哉などの番組を担当。現在も「オールナイトニッポン」「上柳昌彦ごごばん!」「ミュ〜コミ」の番組プロデューサーを務めながら、番組を軸に、オールナイトニッポン40周年武道館イベントのほか、出版、CD制作なども数多く手がけている。
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華雪
(書家)
1975年京都生まれ。幼少より通い始めた書道教室で文字と言葉に興味を持ち、書と篆刻(印刻)に親しむ。中国の古典などを学習する傍らで、なぜその字を書くのか、字が書かれる背景を常に自身に問いかけながら創作をはじめる。少字数の漢字による書や近代詩を書いた書、禅語や漢詩を用いた物語性の漂う篆刻作品を軸に、高校在学中の1992年より個展を中心に活動を続ける。
公式URL:
http://www.kasetsu.info/index2.html
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藏谷学
(カフェ・カンパニー株式会社)
福井県出身。ジュネーブホテル学校修士課程修了。パリ、ジュネーブ、東京にてインターコンチネンタルホテルグループ、ハイアットホテルグループにて勤務。経済産業省の地域活性事業事務局として、新潟、高知、愛媛、仙台、福島の温泉の再生に携わる。丸の内朝大学2010 "地域プロデューサークラス"講師。
公式URL:
http://www.cafecompany.co.jp/
コース名 |
[コミュニケーション学部] おもてなしのレッスン~相手のことを想像して心を尽くす~
講師:松尾直子、山口信博、青木かず子、壱岐ゆかり、平松洋子、節丸雅矛、華雪、藏谷学
実施:stillwater
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日程 |
毎週火曜日 am7:30-8:30 7月12日(火)~9月10日(土) |
学費 |
全8回(60分) 35,000円(税込)
※美術館観賞券、ミニブーケ制作費、ブランチの費用含む
お支払方法:銀行振込み |
キャンパス |
東京ビル B1F 「PLANET 3rd TOKYO」 |
定員 |
40名 |
持ち物 |
筆記用具など |
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