熾烈な市場競争を勝ち抜かなければならないビジネスパーソンとって、政治や公共的なものはあまり身近なものではなかったため、メディアの一面的な情報から批判することはあっても、深く考える機会はあまりなかったのではないでしょうか。
そのような中、私たちは未曾有の震災に遭いました。当たり前であった電気や食糧・水などが簡単には手に入らない事態となり、経済的合理性だけでは判断できない経験をしました。
今時代は私たちにビジネスの中で出会う道徳的問題について、経済的合理性だけではない新たな哲学を求めています。
ソクラテスの時代から培われてきた「対話」という手法を通じて、自らの判断力や意見に磨きをかけてみませんか?
CURRICULUM:カリキュラムのご紹介
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第1回
10月7日(金) 今注目されている「公共哲学」とは何か?(功利主義、リベラリズム、コミュニタリアニズムなど)
空前の話題を読んだハーバード大学のマイケル・サンデル氏による「白熱教室」で注目を集めている「公共哲学」の中心的な考え方である「3つの正義論」について解説する。
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第2回
10月21日(金) 坂本龍馬の脱藩は道徳的に正しい行為であったか?
日本近代化の立て役者である坂本龍馬は、生まれ故郷の土佐藩を脱藩して活動した。当時、脱藩は規則違反であり死罪であった。規則違反をしてでも結果がよければそれは正しい行いなのか?を考える。
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第3回
10月28日(金) 経済的利益と社会的責任。どちらを優先するべきか?
ビジネスにおいて収益の最大化は至上命題である。一方、CSRやコンプライアンスなど社会に対する責任が問われる時代でもある。経済的利益と異なり、答えがわかりづらい社会的責任をどのように判断したらよいのか?について考える。
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第4回
11月4日(金) 自分の勤める会社がM&A(企業の合併・買収)にあったら、どう感じるか?
M&Aは市場のルールと資本の論理で取引されるので法的には問題ないといえるが、この意思決定は限られた人たちだけで行われている。道徳的にとらえた場合に見えてくる、今までとは違った視点で考えてみる。
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第5回
11月18日(金) あなたの会社の社長の給料は、あなたの給料の何倍ですか?
経営者の給料は背負う責任や能力、長年の努力などから従業員との差がつくことに、ある一定の理解が示される一方で、欧米的経営の影響からその差は広がる現状がある。どこまでの収入格差なら許されるか?を考える。
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第6回
12月2日(金) 適正な価格は存在するのか?
一般的に価格は需要と供給のバランスによって決まり、公正なものとされるが、災害時における値上げは問題視される。需要と供給のバランスで決まるのなら一見問題がないようにも見える、その適正さについて考え直す。
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第7回
12月9日(金) これからのリーダーに求められる哲学とは?
ここまでの授業を通して、自分の哲学、公共における哲学の必要性を理解しているはず。これまでの内容を振り返りながら、先が見えない時代だからこそリーダーにとって必要な"洞察力"を身につける。
コース名 |
[丸の内学部] ビジネス哲学クラス~真剣に語り合いたい丸の内ビジネスパーソンによる白熱教室~
講師:小林正弥
実施:株式会社umari
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日程 |
毎週金曜日 AM7:30-8:30 10月7日(金)~12月9日(金) |
学費 |
全7回 (60分) 32,000円(税込)
お支払方法:銀行振込み |
キャンパス |
新丸の内ビル10F 「東京21cクラブ」 |
定員 |
40名 |
持ち物 |
筆記用具など |
お問合せ |
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